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Author:石川 隆

1967年生まれ。国家2級ガソリン整備士。現在、イシカワエンジニアリングを経営中。

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TITLE:Q:エンジンオイル添加剤について
090428ishi005.jpg Q: フォルクスワーゲンディーラーの中には、他メーカーのエンジンオイル添加剤を並べているところがあり、一方で、マニュアルを開くと、オイル添加剤の使用を禁止する記述があります。純正のロングライフオイル使用時において、オイル添加剤の使用は、是か非か。



A: エンジンオイルに添加剤を使用することについては、一概に是か非かという判断を行うことは難しいですね。

090428ishi003.jpgもともとエンジンオイルには様々な添加剤が入れられているのはご存知でしょうか。オイルメーカーはベースオイルに各種の添加剤を調合して製品化しています。使用用途や目的、特性に合わせて添加剤の種類や量を変えているのです。例えば、レースなどの高回転、高負荷運転向けのエンジンオイルには高価な添加剤を多く含んでいるので価格も高くなります。添加剤の種類は沢山ありますが、代表的なものとしては、モリブテン系の摩擦調整剤を始め、摩擦防止剤、金属清浄剤、酸化防止剤、粘度調整剤、粘度指数向上剤、消泡剤などなど他にも様々な種類があるようです。

各オイルメーカーは添加剤の種類や含有量など開発テストを重ねて決定し製品化しているので、闇雲に添加剤を使用することは相性や使用条件によってはマイナス要素になる可能性はあるかも知れません。オイルメーカーが添加剤の使用を禁止したり推奨しない理由はそこにあると思います。

しかし、市販されている添加剤には優れたものもあり、私もその効果を体験したことが何度かあります。ですから、添加剤を必要とする目的がある場合は、その目的に応 じて効果を得られると思われる添加剤をディーラー、ショップと相談しながら使用してみることが良いのではないでしょうか。添加剤使用の相乗効果によりフリクションの低下によるエンジンレスポンスや燃費の向上、エンジン音が静かになるなどそれなりの効果を得られることも多くあると思います。

エンジンオイル交換のサイクルを伸ばそうとして添加剤を使用するのはあまりお勧めできません。オイルは必ず劣化しますし、量も減ります。添加剤を過信しすぎても良い結果にはならないと思いますので、高価な添加剤を入れてエンジンオイルを長期間使用するのではなく、その代わりにエンジンオイルを早めに交換された方がエンジンの性能維持には効果的と思われます。


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