TITLE:【試乗記】Audi Q5試乗〜但し書きが要らない高性能
5月21日に日本でも発売となったAudi Q5。その概要については既報のとおり。ということで、さっそく箱根で試乗した印象をお伝えしよう。
この日は、2.0ターボと3.2V6の2台を試乗。どちらも"S-line"と呼ばれるパッケージオプションが付くスポーティなクルマで、エンジン、ステアリング、サスペンションの設定が変えられるアウディ ドライブセレクトも装着されていた。



走り出すと、SUVにありがちなゆらゆらとした動きや、大きく重いタイヤによるゴツゴツ、ゴトゴトという不快なショックが見事にカットされ、乗用車と変わらない、落ち着いた快適な乗り心地を見せる。この手のクルマでは「SUVとしては......」という但し書きをつけて、快適だとか、スポーティだとかいうことが多いが、Q5に関してはそんな但し書きが要らないほど、SUV離れした印象なのである。
驚いたのはワインディングロードに足を踏み入れたときのことだ。SUVっぽく、大きくロールしないのは想定内だが、コーナーで向きを変えていく様子がまるでA4にように軽快だったのだ。これには、A4で採用された新しいプラットフォームや40:60のトルク配分を持つquattroが効いているのだろう。


このクラスではV6エンジンがスタンダードだが、Q5の直列4気筒の2.0TFSIでも十分いける。1500rpm以下のトルクがやや細いものの、走り出してしまえばターボの助けを借りて力強い加速を見せてくれるのだ。しかもこのエンジン、1500〜4200rpmで発揮する最大トルクが350Nmと、3.2V6を上回る実力の持ち主である。
一方の3.2FSIは、排気量が大きいぶん、ごく低回転から豊かなトルクを発揮し、自然吸気エンジンらしいレスポンスのよさとマルチシリンダーならではのスムーズさが、ドライバーの気持ちを豊かにする。そして、高回転域では伸びのある加速を見せるから、フィーリングを楽しみたい人には3.2FSIがお勧めだ。
2009年5月26日 11:32
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