TITLE:【試乗記】ティグアンR-Line

アウディでいえば、Sモデルに対するS-line、BMWならMモデルとMスポーツパッケージ、メルセデスならAMGとAMGスタイリングパッケージの関係です。つまり、ハイパフォーマンスモデルとベーシックモデルのギャップを埋めるのがその役割というわけです。
フォルクスワーゲンでは、このティグアンのほか、ゴルフトゥーランやジェッタなどに、R-Lineのパッケージオプションを用意していますが、いずれも優劣がつけがたいほどカッコよく上品に仕上がっているのが好印象です。
そんな見た目の良さには惹かれながらも、タイヤは太いし、スポーツサスペンションが付いているしで、乗り心地がツライのは嫌だなぁというのが、僕の心配した部分でした。ティグアンR-Lineのベースとなるスポーツ&スタイルくらいがちょうどいいんだけど......。
そう思いながら臨んだ箱根の試乗会。ティグアンR-Lineにお目にかかるのはこれが初めて。マットペイントのグリルやボディ同色のサイドスカート、サイドスカートの上にあるシルバーのパネルなどが、とてもスタイリッシュ。スポーツ&スタイルにさらに輪をかけて、スポーティ&スタイリッシュに仕上がっていました。

タイヤがダンロップの「SP SPORT MAXX GT」というサルーン用タイヤを履くのも、SUV特有のザラついた印象を消し去るのに一役買っています。
フォルクスワーゲンらしい、落ち着いた乗り心地もスポーツ&スタイル以上。別の機会に高速を走りましたが、不快な上下動を上手く抑えたフラットな走りは、なかなかのものです。
箱根の山道では、コーナリング時にそれなりにロールがあるものの、SUVとしては挙動はしっかりしています。試乗前の心配とは裏腹に、走りっぷりも最上級グレードにふさわしい、総合点の高い仕上がりでした。
2009年12月 2日 19:00
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