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TITLE:【試乗記】ポロTSIハイライン
100526-Polo-01.jpg5月24日に発表されたポロTSIハイラインを、さっそく箱根で試乗した。結論からいえば、期待に違わぬ仕上がりだった。

100526-Polo-02.jpgすでにニュースでお伝えしたとおり、ポロに待望の1.2L TSIエンジンが搭載された。これにともない1.4L DOHCエンジン搭載モデルは姿を消し(理由はコチラ)、エントリーグレードの「TSIコンフォートライン」と装備充実の「TSIハイライン」の2グレードが選べるようになった。
今回、試乗車として用意されたのは上位グレードのTSIハイラインのみ。走りに影響する部分にかぎれば、両者の違いはスチールホイールとアルミホイールくらいなもので、タイヤはサイズもタイプも同じだから、おそらく乗り味はほぼ一緒......ということなのだろう。 ということで、さっそくフラッシュレッドのポロを選んで、箱根のワインディングロードに向かう。

コンフォートラインがウレタンステアリングを装着するのに対し、このハイラインは3本スポークのレザーにグレードアップされるのがうれしいところ。それだけでもグッと印象はよくなるが、走り出すと「さすがTSI!」といえる感触だ。従来の自然吸気1.4Lエンジンが低回転でやや心細かったのに対して、この1.2TSIは排気量こそ200cc少ないが、そんなことを微塵も感じさせないほど、低速から力強かったのだ。

もちろん、これは十分予想していた。そう、ポロに先んじてゴルフにも同じ1.2TSIが搭載されており、ふだんの乗り方なら、1.4TSIと遜色のない走りっぷりを示すからだ。ターボのレスポンスという点では1.4TSIを凌ぐほどである。

この1.2TSIエンジンは1500rpm以下でも粘りがあり、2000rpmを超えたあたりからは力強さを増して、車両重量1100kgのボディを軽々と加速させる。2バルブエンジンだけに、さすがに5000rpmを超えたあたりからは勢いが鈍ってくるが、一般道はもちろんワインディングロードでも、十分な速さを見せてくれた。

エンジンのフィーリングも上々だ。自然吸気の1.4Lエンジンがややがさついたフィーリングだったのに対し、1.2TSIは格段にスムーズで、ノイズレベルも抑えられている。

サスペンションは快適性重視のセッティング。一般道を乗るにはちょうどいい。ワインディングロードではもう少しハードでもいいかと思うが、それでもしなやかにストロークする足まわりのおかげでコーナリングは軽快そのもの。ハンドリングと乗り心地のバランスはなかなかいい。

そんなところが、ポロTSIハイラインの"期待どおり"の部分なのだが、一方、想像と少し違った部分もある。同じエンジンを積むゴルフTSIトレンドラインより170kgも軽いポロTSIハイラインだから、そのぶんさらに軽々と加速するかと期待していたのだ。しかし、体感上はゴルフTSIトレンドラインとさほど変わらない印象。カタログを見比べるとポロTSIハイラインのほうがギア比が高めのセッティングで、速さよりも燃費を稼ぎたかったということだろう。ひょっとしたら、オドメーターの数字が1000kmを回ったばかりというのも影響しているかもしれない。

100526-Polo-03.jpgそうはいっても、1.2TSIエンジンがポロの魅力を大きく引き上げたのは確かで、こうなると"クラス最強"の実力といっても過言ではないだろう。
試乗会という性格上、燃費は確認できなかったが、試乗会終了後に広報車を予約したので、その際じっくりとチェックしてみたいと思う。とりあえず、第一報はこのくらいで。

(Text by S.Ubukata/Photo by M.Makimura)
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